きっかけ

 今、いろんな方から質問を受けるピコ太郎にまつわるPPAPの商標問題。良くも悪くもメディアの力の凄さを実感しています。

ホットとはいえ、元弁理士が引き起こした騒動ともなると、私ども弁理士としてはとてもナイーヴな部分もあり、個別の質問に対して丁寧にお答えしています。皮肉なことに、この事件がきっかけで、事業者の商標や知財に対する意識が変わり、お客様からの前向きな相談が増えるとともに、仕事へ結びついています。もちろん、弊所では企業時代を含め、現実の他の実例や落とし穴をたくさん経験しているので、この事件をきっかけとして種々の助言がとても生きるという別の理由があります。また、私は新しい広報戦術のきっかけを得ることができました。

 U氏のことはもちろん業界では有名で、自分も熟知していました。ちょうど1年前にも自分のクライアントが下手をすると事件に巻き込まれる恐れがあったため、戦略をねり、並行で特許庁にも対策現状や今後のことを相談したことがあります。その先は自分のノウハウになるので言えませんが、独自の戦術戦略で権利化しました。

 U氏にも何かのきっかけがあり、現状を形成していると思いますが、これから事業を始める方や走り続けている方には、これをきっかけに、知財の世界では性善説が通用しないことを学んでいただければいいなあ、、、と思っています。(^^♪